皆様の多大なるご支援をもちまして日本環境変異原学会第43回大会を成功裏に終えることができました.心より御礼を申し上げます.
本大会のテーマは「遺伝毒性と発がん:メカニズムを基軸とするリスク評価」とし,テーマに係る2つのシンポジウムを開催しました.加えて,学会賞等の受賞講演,望月喜多司記念賞の初の海外受賞者による特別講演,ランチョンセミナーを行いました.海外から招聘した講演者は5名でした.また,一般口演は16題で初日は2会場での並行開催とし,ポスターセッションは86題(一般口演との重複を含む)でした.いずれの会場も盛況で,活発な討論が行われました.一部会場では盛況のあまりご着席いただけなかった参加者もおられ,ご不便をおかけしましたことをお詫び申し上げます.
大会の参加者は300名強でした.例年と比べやや少ない感はありましたが,その分,例えばポスター会場では比較的ゆったりとしたスペースが取れたなど,濃密な議論ができる環境だったのではないかと思います.また,懇親会の参加者は約160名で,学会員主体のメンバーによるすばらしいバンド演奏もあり,ご参加いただいた皆様には十分に懇親を深めていただけたのではないかと思います.
さて,大会冒頭の挨拶で,本大会のキーワードは「メカニズム」,そして大会での様々な議論を通じて環境変異原研究の今後の発展につき皆様の想像(そして創造)の翼を大いに広げていただきたい旨を申し上げました.大会を終えて,私を始めスタッフ一同は大いに触発されました.皆様はいかがでしたでしょうか.正確なリスク評価のためには研究しなければいけないことがまだまだたくさんあります.私どもは益々研究に邁進し,これからも日本環境変異原学会を盛り上げていきたいと考えております.引き続きご指導・ご鞭撻のほど,どうぞよろしくお願い申し上げます.
最後になりましたが,学会員の皆様および多くの企業・団体から多大なるご支援とご協力をいただきましたことに改めて御礼を申し上げ,大会終了のご挨拶とさせていただきます.本当にありがとうございました.
平成26年12月
日本環境変異原学会第43回大会
大会会長 宇野芳文